ブログ2025.11.01
交渉・設計・自動化・配分モデルの実践
Day4:今日から使える応用テク——交渉・設計・自動化・配分モデルの実践手順
はじめに
ここまでで“何を変えるべきか”が見えてきました。今日は、やり方を具体化します。交渉の台本、設計の雛形、ルール化の最小セット、自動化の手筋をまとめました。
目次
- 料金見直しの交渉チェックリスト
- 設計の雛形(固定+モバイル/MDM/MFA/バックアップ)
- 運用の最小ルール(SaaS/端末/委託)
- 自動化のコツ(台帳・アラート・更新月)
- 予算配分の60-30-10モデル
- まとめ
- FAQ(3問)
本文
料金見直しの交渉チェックリスト
- 現行契約・利用量の提示(事実ベース)
- 競合プランの同等条件で比較(速度・容量・SLA・違約金)
- 更新月/違約金の整理(代替案との“総コスト”比較)
- セキュリティオプションの重複整理(端末補償・ウイルス対策・VPN)
- 価格以外の価値:サポート窓口、管理ポータル、請求書の統一可否
交渉フレーズ例:「現行の利用実績に基づき、同等品質で総コストを12ヶ月で10%以上下げられる提案は可能でしょうか?」
設計の雛形
- 回線:固定(メイン)+モバイル(バックアップ)。役割を明記し、フェイルオーバーをテスト。
- モバイル:業務端末はeSIM活用で名義一元化、データシェアで無駄を削る。
- MDM:紛失時のワイプ、構成プロファイル、アプリ配布、暗号化の強制。
- 認証:SSO+MFAを標準。管理者はFIDOキー等の強固手段。
- バックアップ:3-2-1原則(3世代・2媒体・1つはオフサイト)。復元テストを四半期ごとに。
運用の最小ルール
- 端末持ち出し:画面ロック・暗号化・MFA必須。
- SaaS:退職・異動時の即日アカウント停止フロー。
- 委託先:責任分界(インシデント時の連絡と初動)を契約書に明文化。
自動化のコツ
- 台帳に更新月・違約金・自動アラート欄。カレンダー連携。
- MDMのコンプライアンス違反通知をメール/チャットへ。
- 月次で利用量レポートを自動収集→しきい値超過で見直し候補に自動タグ付け。
予算配分の60-30-10モデル(推奨例)
- 60%:予防(教育・設定・パッチ・バックアップ・EDR軽量版)
- 30%:検知/対応(ログ監視、連絡網、テスト)
- 10%:復旧/保険(BCP、サイバー保険、外部支援)
まとめ
- 交渉は総コスト視点で。設計は役割の明確化が要。
- 自動化で運用ミスを減らし、配分モデルで迷いを減らす。
FAQ(3問)
Q1. MDMはどの規模から?
A. 端末が5台を超えたら検討開始の目安。まずは紛失時ワイプと暗号化の強制から。
Q2. サイバー保険は必要?
A. 取引先要件や個人情報の扱いがあるなら検討。保険は復旧費の平準化が目的で、基本対策の代替ではありません。
Q3. 二重回線は必須?
A. 売上に直結する業務(POS・EC・予約など)がある拠点は推奨。自宅兼事務所ならモバイルルータの予備で代替も可。
記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ
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