Day5:結局どう対処する?3タイプ別「今日やること」まとめ(会社・従業員・個人事業主)
はじめに
5日間の内容を、最後は「行動」に落とします。
読むだけで終わらせず、今日やることを一緒に整理しましょう。
まず共通で押さえる結論
ここまでの話を、迷わないようにシンプルにまとめます。
2025年4月の要点は、希望者全員の65歳までの雇用機会確保
会社は、定年廃止/定年引き上げ/継続雇用制度のどれかで対応できる
経過措置の終了により、就業規則の見直しが必要な場合がある
つまり、やるべきことは「制度の選び方」よりも、希望した人がスムーズに働ける運用を作ることです。
会社(経営者)の今日やること:最短5ステップ
「忙しくて全部は無理」という場合でも、この順番なら最短で前に進めます。
ステップ1:就業規則で「対象者の限定」が残っていないか確認
2025年4月以降、継続雇用制度を採る場合は“希望者全員”が前提になります。
ここが古いままだと、制度があっても現場で揉めやすいです。
ステップ2:3つの選択肢のうち、会社に合う方針を決める
会社が選べるのは大きく3つです。
- 定年制の廃止
- 65歳までの定年引き上げ
- 継続雇用制度(再雇用など)
中小企業では、運用の調整がしやすい継続雇用制度を選ぶことが多いですが、
正解は会社の状況(人手・職種・評価の仕組み)で変わります。
ステップ3:再雇用後の“役割の型”を3パターン作る
「全員フルタイムで同じ仕事」だけにすると、負担も不満も増えやすいです。
まずは次のような3パターンを用意すると、運用が回りやすくなります。
- 時短+引き継ぎ役:教育・チェック・手順書など
- 繁忙期スポット型:必要な時期だけ頼る
- 顧客対応・品質安定型:クレームや手戻りを減らす
ここで大事なのは、年齢ではなく役割で分けることです。
役割で分けると説明がしやすく、若手の不満も減りやすいです。
ステップ4:説明資料を1枚にまとめる(方針・手順・相談窓口)
社内の説明がバラバラだと、それだけで不信感が生まれます。
だから、説明資料は1枚で十分です。盛りすぎないのがコツです。
- 方針:65歳まで働きたい人が働ける道を用意する
- 手順:いつまでに、誰へ、どう申し出るか
- 相談窓口:個別事情はどこに相談できるか
ステップ5:不安があれば外部へ相談(労働局・ハローワーク等)
就業規則の変更や運用設計は、会社の状況で変わります。
社内だけで抱えると、判断が遅れたり、説明が曖昧になりがちです。
早めに外部へ相談すると、結果的に現場がラクになります。
従業員(サラリーマン)の今日やること:3ステップ
会社が制度を整えるほど、個人にも「役割」が求められます。
逆に言えば、ここを押さえると話が進みやすいです。
ステップ1:会社の制度(説明会・規程)を確認
まずは、会社に制度があるか、どういう手順かを確認しましょう。
分からない場合は、人事や上司に「どこを見れば分かるか」を聞くのが近道です。
ステップ2:「65歳まで残るなら何の役割か」を言語化
ただ「働きたい」と言うだけだと、会社は判断が難しくなります。
次のように、役割に落とすと前に進みやすいです。
- 顧客対応を安定させる
- 引き継ぎ・教育を進める
- ミスを減らす仕組みを作る
- 繁忙期の穴を埋める
ステップ3:希望があるなら、早めに意思表示(手順を確認)
会社は準備が必要です。早めに意思表示すると、役割や働き方の相談がしやすくなります。
「いつ、誰に、どう出すか」まで確認しておくと安心です。
個人事業主の今日やること:3ステップ
個人事業主は直接の義務はありません。
ただ、取引先(会社)が動くことで、仕事の流れが変わる可能性があります。
ステップ1:取引先が“ベテラン活用”に動いているか観察
取引先が人材不足対策で動くと、外注の出し方が変わります。
たとえば「内製化が増える」「逆に忙しくなって外注が増える」など、会社ごとに反応が違います。
ステップ2:提供価値を「引き継ぎ」「教育」「仕組み化」に寄せておく
企業が制度を整える時期は、外部に頼りたい仕事も増えます。
特に出しやすいのが次の領域です。
- 引き継ぎ資料の作成(手順書、マニュアル)
- 教育(研修、OJT設計)
- 仕組み化(業務フロー、チェックリスト作り)
ステップ3:相談増に合わせて、提案メニューを用意
相談が来たときに「何ができますか?」で止まると、機会を逃しやすいです。
だから、あらかじめメニュー化しておくのがおすすめです。
- 就業規則の読み解きサポート(論点整理)
- 引き継ぎ資料のテンプレ提供
- 現場向けの説明資料(1枚もの)の作成
- 研修・説明会の台本作成
迷ったときの相談の使い方
「何が正解か分からない」の正体はだいたいこの2つです。
- 就業規則の記載が古い
- 運用(現場の回し方)が決まっていない
この2点を紙にまとめて相談すると、話が早いです。
逆に、ここが曖昧なままだと、誰に相談しても“一般論”で終わりやすくなります。
相談のためのチェック(最低限)
- 定年は何歳か
- 再雇用(継続雇用)の制度があるか
- 対象者の限定条件が残っていないか
- 更新の手順(申し出期限、面談、通知)が決まっているか
- 再雇用後の役割・働き方が整理されているか
まとめ
- 2025年4月以降は、希望者全員を前提に65歳までの雇用機会を整える必要がある
- 成功の鍵は「制度」より運用
- 会社・従業員・個人事業主、それぞれ“今日やること”から着手する
もし「うちは何を選ぶべきか」「就業規則をどう直すべきか」「現場にどう説明すべきか」で迷っているなら、
それは正常です。多くの会社が同じところで止まります。
だからこそ、状況に合わせて整理して、一緒に最短ルートを作りましょう。
FAQ
Q1. 65歳まで働ける制度が会社にない気がする…どうする?
A. まず就業規則や会社の案内を確認し、窓口に質問しましょう。
どこを見れば分かるか分からない場合は、「制度の案内はどこにありますか?」と聞けば十分です。
必要に応じて、外部相談窓口の利用も検討するとスムーズです。
Q2. 会社は必ず希望者を雇い続けないといけない?
A. 2025年4月以降は、継続雇用制度を採る場合「希望者全員」を対象にする必要があります。
ただし、実務では役割設計や働き方の調整で、無理なく回る形を作っていくのが一般的です。
Q3. 「雇用確保の義務化」ってどこを見れば確実?
A. 厚労省の解説ページとリーフレットが一次情報として確実です。
ネット記事は分かりやすい反面、言い回しが強くなって誤解が生まれることがあります。
迷ったら一次情報に戻って確認すると安心です。









