ブログ2025.10.29
通信費とセキュリティ費用の“現状把握”
Day1:いくら払って、何に効いている?——通信費とセキュリティ費用の“現状把握”
はじめに
毎月の携帯回線・固定回線・各種セキュリティの支払いが“なんとなく”続いている。内訳があいまいで、個人と事業が混在したまま。
契約・端末・利用者・拠点・支払い方法が1枚で把握でき、ムダと弱点が特定できる。
今日は、たった90分で“現状把握”を完了する手順を一緒に進めます。
目次
- なぜ現状把握が最短の近道か
- 30分セルフ診断:混在の見つけ方
- 60分インベントリ(棚卸し)シート
- よくある“見落としコスト”
- まとめ
- FAQ(3問)
本文
なぜ現状把握が最短の近道か
通信費・セキュリティ費用は、“契約の歴史”がそのまま残りやすい固定費です。
料金表の比較や新しいツール導入よりも、いま何に払っているかを正しく把握することが最短の近道になります。
特に、個人名義の回線や個人向けセキュリティが、事業利用に紛れ込んでいるケースは珍しくありません。
税務・情報管理・事故時の責任分界の観点でも、早めの切り分けが得策です。
30分セルフ診断:混在の見つけ方(チェックリスト)
- 支払い方法が個人口座/個人カードになっている契約がある
- 契約者名が個人名義のまま
- 請求書の宛名や領収書区分(個人/事業)が統一されていない
- 個人スマホで業務アプリ(メール、会計、チャット)を常用している
- 共有Wi-Fiの暗号化方式やパスワードが不明のまま
※3つ以上当てはまれば、見直しで“節約+リスク低減”の両方に手応えが期待できます。
60分インベントリ(棚卸し)シート
下のテンプレートをコピーし、社内用スプレッドシートで管理してください。
【契約インベントリ】
- 区分:携帯回線/固定回線/クラウドセキュリティ/端末セキュリティ/その他
- 契約名(プラン名)/契約者名義/回線数・端末数/利用者(所属・氏名)
- 月額(税別)/年額/支払い方法(法人/個人・カード/口座)
- 契約期間・解約条件(違約金・更新月)
- 用途(業務/私用/混在)/設置場所(拠点・自宅・出先)
- 管理責任者/最終見直し日/メモ(代替案、移管予定など)よくある“見落としコスト”
- 二重契約:固定回線+モバイル回線の冗長化が過剰、または役割が不明確
- データ容量の過不足:パケット繰越・シェアの未活用/毎月追加購入
- オプション放置:留守電・セキュリティオプション・端末補償の重複
- 名義混在:事故時の責任範囲が曖昧→対応コスト上振れ
- 古いプランの温存:見直しで同品質・低価格のプランへ移行可能なことが多い
まとめ
- 現状把握が最短のコスパ改善。
- 30分診断→60分棚卸しで混在・重複・過不足が見える。
- 次回は、TCOとリスク(ALE)の基礎で判断の物差しを作ります。
FAQ(3問)
Q1. 規模が小さくても棚卸しは必要ですか?
A. はい。少人数ほど名義混在や契約の属人化が起きやすく、事故時の対応が重くなります。
Q2. どの粒度まで記録すべき?
A. 最低限「契約・人・場所・金額・期間」。判断に必要な情報が1枚に揃えばOKです。
Q3. どのツールで管理する?
A. まずはスプレッドシートで十分。将来的に台帳ツールに移行しても項目は共通です。
記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ
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