個人向け2025.09.07
個人でできる最新サイバーセキュリティ対策 ― SIMスワップから身を守る

個人でできる最新サイバーセキュリティ対策 ― SIMスワップから身を守る
Day1では「なぜ個人が狙われるのか」という背景を整理しました。
本日は、個人が今すぐできる実践的なセキュリティ対策をご紹介します。
特に近年被害が増えているSIMスワップ攻撃を防ぐポイントも含めて解説します。
1. SIMスワップ対策の基本
SIMスワップ攻撃を防ぐには、通信キャリア側での本人確認強化と、ユーザー自身の対策が重要です。
- キャリアアカウントにPINコードを設定する
- キャリアからの「SIM変更通知」メールを常に確認
- 身に覚えのない通信停止やSMS不達があればすぐに問い合わせ
ポイント:SMS認証だけに頼らず、追加のセキュリティ設定を必ず行いましょう。
2. 安全な認証方法の選び方
二段階認証は必須ですが、SMSコードだけでは不十分です。
より安全な手段を取り入れましょう。
- 認証アプリ(Google Authenticator, Authyなど)
- 物理キー(YubiKeyなどのハードウェアトークン)
- 可能であれば生体認証を組み合わせる
3. パスワード管理のベストプラクティス
- 12文字以上の複雑なパスワードを利用
- サービスごとに使い回さない
- パスワード管理ツール(1Password, Bitwardenなど)を利用
4. SNS利用時の注意点
SNSは攻撃者にとって情報収集の場です。
以下を意識しましょう。
- 位置情報や外出予定を公開しない
- フォロワー以外に見られる範囲を制限
- 不審なDMやリンクは開かない
5. 日常でできるセキュリティ習慣
- 公共Wi-Fiを利用するときはVPNを使う
- OSやアプリは常に最新バージョンに更新
- 不審な電話・メールに個人情報を答えない
まとめ
- SIMスワップは「電話番号」を狙う攻撃。
キャリアPINと認証強化が必須 - SMS認証だけでなく認証アプリ・物理キーを組み合わせる
- 日常の習慣(Wi-Fi・SNS・更新管理)が大きな差を生む
FAQ
- Q1. 認証アプリとSMS、どちらが安全ですか?
- 認証アプリの方が安全です。SMSはSIMスワップで突破される可能性があります。
- Q2. パスワード管理ツールは信用して大丈夫?
- 大手のツールは強固な暗号化を採用しており、むしろ紙やメモより安全です。
- Q3. VPNは無料のものでも良い?
- 無料VPNは通信内容を収集するリスクがあり、信頼できる有料サービスを推奨します。
記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ