1. 2026年12月のiDeCo制度改正で何が変わる?中小企業・家庭・個人が今から備えること

ブログ2026.07.04

2026年12月のiDeCo制度改正で何が変わる?中小企業・家庭・個人が今から備えること

2026年12月のiDeCo制度改正で何が変わる?中小企業・家庭・個人が今から備えること


2026年12月のiDeCo制度改正で何が変わる?中小企業・家庭・個人が今から備えること




はじめに



「iDeCoが変わるらしいけれど、自分には関係あるの?」



そう感じている方は少なくありません。

特に、中小零細企業の経営者、家計を守るファミリー層、将来を一人で準備する独身の方にとって、2026年12月のiDeCo制度改正は、老後資金づくりを見直すきっかけになります。



iDeCoは、毎月の掛金を自分で積み立て、自分で運用し、将来の年金として受け取る制度です。厚生労働省も、iDeCoを「公的年金とは別に給付を受けられる私的年金制度」と説明しています。加入、掛金の拠出、運用を自分で行う点が特徴です。



2026年12月の改正では、主に「加入できる年齢」「掛金の上限」「企業年金との関係」が変わります。厚生労働省は、iDeCoの加入可能年齢の引き上げと、iDeCo・企業型DC・国民年金基金の拠出限度額引き上げを、2026年12月1日施行予定の主な改正事項として示しています。







1. 2026年12月のiDeCo改正で変わること



今回の大きな変更点は、次の3つです。



まず、iDeCoに加入できる年齢の上限が広がる予定です。厚生労働省は、働き方にかかわらず70歳になるまでiDeCoに加入できるようにする方向を示しています。



次に、掛金の上限が引き上げられます。第1号被保険者、つまり自営業者などは、iDeCoと国民年金基金を合わせた共通の拠出限度額が月額7.5万円に引き上げられる予定です。第2号被保険者、つまり会社員や公務員などは、企業年金と共通の拠出限度額が月額6.2万円に引き上げられる予定です。



さらに、会社員の場合は、勤務先の企業年金制度との関係がより重要になります。企業型DCや確定給付企業年金がある場合、その掛金相当額を差し引いた範囲でiDeCoの掛金上限が決まる仕組みが残ります。





2. 中小零細企業に関係するポイント



中小零細企業の経営者にとって、今回の改正は「従業員の老後資金づくりをどう支えるか」を考えるきっかけになります。



大企業のように手厚い退職金制度を用意するのが難しい会社でも、iDeCoや企業型DC、iDeCo+などを活用することで、従業員の将来不安を減らす選択肢が広がります。



特に、人材採用や定着に悩む中小企業では、「給与」だけでなく「将来のお金を一緒に考えてくれる会社」という安心感が、信頼につながる可能性があります。



ただし、制度を入れればよいという話ではありません。従業員が制度を理解できなければ、せっかくの仕組みも使われません。まずは、社内で「iDeCoとは何か」「会社員の場合、いくらまで使えるのか」「企業型DCとの違いは何か」をやさしく説明できる状態を整えることが大切です。





3. ファミリー層・独身者が考えるべきこと



ファミリー層の場合、教育費、住宅ローン、生活費、老後資金が同時に重なりやすくなります。

そのため、iDeCoの上限が増えるからといって、無理に掛金を増やす必要はありません。



大切なのは、「今の生活を守りながら、将来の準備も止めないこと」です。



一方、独身の方は、自分の老後資金を自分で準備する重要性が高くなります。病気、転職、介護、住まいの問題など、将来の支えをどう作るかを早めに考えておくことが安心につながります。



iDeCoは原則として60歳以降に受け取る制度です。途中で自由に引き出せないため、生活防衛資金を確保したうえで活用することが重要です。iDeCo公式サイトでも、iDeCoは自分で選んで運用する公的な私的年金制度であり、老後資金づくりの制度として説明されています。





4. 今からやっておきたい準備



まず行うべきことは、現在の自分の立場を確認することです。



自営業者なのか、会社員なのか、公務員なのか、専業主婦・主夫なのかによって、iDeCoで使える枠は変わります。



次に、勤務先の制度を確認しましょう。

企業型DC、確定給付企業年金、退職金制度があるかどうかで、iDeCoの使い方は変わります。



そして、家計の余裕資金を確認します。

iDeCoは税制優遇がある一方で、原則として老後まで引き出せません。今の生活費や生活防衛資金、教育費を圧迫してまで増額するのは危険です。



最後に、2026年12月を待つだけでなく、2026年中に「掛金を増やすか」「今のままにするか」「新たに始めるか」を考えておきましょう。





まとめ+要約



2026年12月のiDeCo改正では、加入できる年齢の拡大、掛金上限の引き上げ、企業年金との関係整理が大きなポイントです。



中小零細企業にとっては、従業員の将来不安を減らす福利厚生の見直しにつながります。ファミリー層にとっては、教育費や住宅費とのバランスを見ながら老後資金を準備する機会になります。独身の方にとっては、自分自身の将来を守るための制度活用を考えるタイミングです。



大切なのは、「上限が増えるから増やす」ではなく、「自分の家計や働き方に合っているか」を確認することです。





FAQ




Q1. 2026年12月から誰でもiDeCoを増額できますか?


必ずしも全員が自由に増額できるわけではありません。会社員の場合、勤務先の企業年金や企業型DCの掛金との関係で上限が決まります。





Q2. 70歳までiDeCoに加入できるようになるのですか?


厚生労働省は、iDeCoの加入可能年齢を70歳まで引き上げる予定を示しています。ただし、老齢基礎年金やiDeCoの老齢給付金をすでに受け取っている場合など、条件には注意が必要です。





Q3. まず何を確認すればよいですか?


自分の職業区分、勤務先の年金制度、家計の余裕資金を確認することです。特に会社員は、勤務先の企業年金制度の有無を確認することが大切です。







参考情報




記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ

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