1. BCPとBCMの違いとは?計画だけでは足りない理由をやさしく解説

ブログ2026.04.15

BCPとBCMの違いとは?計画だけでは足りない理由をやさしく解説

BCPとBCMの違いとは?計画だけでは足りない理由をやさしく解説



BCPとBCMの違いとは?計画だけでは足りない理由をやさしく解説





はじめに


「うちも一応、何かあったときのための紙はあります」

そう答える会社は少なくありません。



でも、本当に大事なのは、その紙があることではなく、その内容で実際に動けるかどうかです。

いざというとき、電話はつながるのか。担当者がいなくても動けるのか。いつ、どの仕事から復旧するのか。そこが曖昧だと、計画は“あるだけ”で終わってしまいます。



BCPとBCMを理解するうえで大切なのは、「作ること」よりも「回すこと」です。







1. 計画だけでは現場は動かない


災害や障害は、予定どおりには起きません。

そのため、分厚い資料があっても、現場で読んでいる時間はないことが多いです。



必要なのは、すぐに判断できる情報です。

たとえば、




  • まず誰が指揮をとるのか

  • 何を止めて、何を先に守るのか

  • どの仕事を何日以内に戻したいのか

  • 連絡先や代替手段は確保されているか



こうした要点がはっきりしていないと、計画はあるのに動けない、という状態になります。





2. BCMは“回し続ける”考え方


BCMは、BCPを作るだけでなく、見直し、共有、教育、訓練、改善まで含めて、会社の中で回し続けていく考え方です。



この考え方は、中小企業にとっても大切です。

なぜなら、会社は変わり続けるからです。




  • 担当者が変わる

  • 主要な取引先が変わる

  • 使うシステムが変わる

  • 商品やサービスの柱が変わる



一度作った計画を放置すると、半年後にはもう実態に合わなくなっていることもあります。

だからBCMでは、「作ったあとにどう回すか」が重要になります。





3. 会社に合わない計画が失敗しやすい理由


よくある失敗は、ひな形を埋めただけで終わってしまうことです。

もちろん、ひな形はとても便利です。けれども、自社の仕事の流れや人員体制に合っていなければ、実際には使えません。



つまり、大切なのは立派さではなく、自社で使えることです。



現場の人が見てすぐ動けるか。

役割分担が現実に合っているか。

いざというときの連絡方法や代替手段が、実際に使える状態か。

そうした視点で見直してはじめて、計画は意味を持ちます。





4. 現場で使える形にするコツ


現場で使えるBCP・BCMにするためには、次のように考えると進めやすくなります。



まず、「全部を守ろう」としないこと。

本当に止めたくない業務を絞ることが大切です。



次に、「理想」ではなく「現実」で考えること。

たとえば、3人で回している会社なら、災害時も3人そろう前提ではなく、1人でも最低限回せる形を考えたほうが役立ちます。



そして最後に、「一度試す」こと。

机上で完璧に見える計画も、声に出して確認するだけで抜け漏れが見つかります。





まとめ+要約


BCPは作るだけでは十分ではありません。

本当に役立つのは、会社の変化に合わせて見直し、共有し、試しながら育てていくことです。それがBCMの考え方です。




  • BCPは緊急時の計画

  • BCMは、計画を運用・見直し・改善していく考え方

  • ひな形よりも、自社で使えることが大切

  • 小さくてもよいので、見直しと確認を続けることが重要





FAQ




Q1. BCMは大企業だけの考え方ですか?


A. いいえ。会社の規模にかかわらず、自社に合う範囲で取り入えられる考え方です。小規模事業者でも、見直しや共有の仕組みを持つことは十分に意味があります。





Q2. BCPは一度作ったら終わりですか?


A. 終わりではありません。担当者や取引先、設備やシステムが変われば、計画も見直す必要があります。BCMはその見直しを継続するための考え方です。





Q3. 難しい仕組みを入れないと意味がありませんか?


A. その必要はありません。大切なのは、自社の実態に合わせて、現場で使える形にすることです。小さく始めて、少しずつ整えていく進め方で十分です。





記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ

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