起業直後でもできる「90日ロードマップ」——BCPを“回る資産”に変える
はじめに
最後に、現実的なゴールを置きます。
「90日後、あなたのBCPが“探さなくても出てくる・動く・更新される”状態」
完璧じゃなくていい。
でも、“回っている”ことが大事です。
0〜7日:まず1枚を完成させる
Day2の最小セットを埋めるだけ。
ここで大切なのは、立派な文章よりも迷わない状態です。
- TOP3
- 想定3つ
- 初動30分
- 代替1つ
- 連絡先
「完成させる」=きれいに書くことではなく、迷わない状態です。
8〜30日:代替を1つ実装する(“動く”を作る)
おすすめは、費用対効果が高い順に考えることです。
まずは「1つだけ」でOKです。
- データ:クラウド二重化+復旧手順メモ
- 通信:テザリング/予備回線
- 仕事場:自宅/別拠点の当日動線
実装は1つでOK。
“動く代替”があるだけで、緊急時の判断が速くなります。
31〜60日:軽い訓練を1回やる(恥ずかしくないやつ)
「訓練」と言っても、大げさなものは不要です。
- 「緊急連絡テンプレ」を見直す
- 代替でログインできるか試す
- TOP3を読み上げてみる(言えなければ改善)
この段階で、BCPは「書類」から「動作する道具」へ変わっていきます。
61〜90日:更新スイッチを経営に埋め込む
ここまで来たら、最後は「自動で回る」ようにします。
- 月1(または隔月)点検を、カレンダーに固定する
- 変化があったら更新(トリガー方式)
- “最終更新日”を毎回書く(放置を防ぐ)
仕組み化できれば、忙しい時期でも「ゼロに戻らない」状態になります。
相談で一気に進むポイント(教育→相談につながる自然な流れ)
もし今、あなたが次のどれかに当てはまるなら、
現物(今ある計画)を見ながら「最短の改善点」だけ決めるのが一番早いです。
- すでにBCP/ジギョケイはあるが、放置している
- 何から直せばいいか迷っている
- 社内で回す担当が決まらない
「全部作り直す」ではなく、
止まりやすいポイントを先に直すだけで、現実はかなり変わります。
まとめ+要約
- 90日で「1枚完成→代替実装→軽い訓練→更新スイッチ埋め込み」を行う
- 完璧より「回る」ことがBCMの目的
- 小規模ほど、1つの実装と動作確認が効く
- 迷ったら、現物を見ながら最短の改善点を決めると進む
FAQ(3問)
- Q1. 起業直後で、まだ守るものが少ないです。必要?
- A. 必要です。守るものが少ない今こそ、シンプルに作れて、後から増やせます。
- Q2. ジギョケイはいつ申請するのがいい?
- A. 「中身が回り始めた」タイミングが理想です。申請のための作業が、運用の邪魔にならない順番が良いです。
- Q3. BCPがない企業って実際多い?
- A. 中小企業では策定が進んでいないケースが多く、未策定理由としてノウハウや人手不足などが壁になりがちです。まずは「最小セット」から始めるのが現実的です。
記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ









