1. 年末の振り返りと来年に向けた「続けるサイバーリスク対策」|マイルールづくりのすすめ(Day5)

ブログ2025.12.09

年末の振り返りと来年に向けた「続けるサイバーリスク対策」|マイルールづくりのすすめ(Day5)

年末の振り返りと来年に向けた「続けるサイバーリスク対策」|マイルールづくりのすすめ(Day5)





年末の振り返りと来年に向けた「続けるサイバーリスク対策」|マイルールづくりのすすめ(Day5)









年末サイバーリスク対策シリーズ|Day5

年末の振り返りと来年に向けた「続けるサイバーリスク対策」|マイルールづくりのすすめ



ここまで4日間、

「年末に高まるサイバーリスク」について、現状の整理 → 全体像の理解 → 事例 → 具体的な対策と進めてきました。



Day5となる今回は、いよいよシリーズのまとめです。



サイバーセキュリティは、本来「一度対策すれば終わり」ではありません。
とはいえ、中小企業や個人事業主が、大企業と同じような体制を作るのは現実的ではありません。



そこでDay5では、



  • これまでの学びを「3つの視点」で振り返る

  • 年に1回の“サイバー健康診断”という考え方

  • 自社なりの「マイルール」を作っていくステップ



を通して、無理なく続けられるサイバーリスク対策の進め方を一緒に整理していきます。








1. Day1〜Day4で整理してきたことの振り返り



まずは、これまでの内容を簡単に振り返っておきましょう。



  • Day1:年末はなぜサイバーリスクが高まるのか(忙しさ・担当者不在・メール増加など)

  • Day2:サイバーリスクの全体像(攻撃/人のミス/設備・環境の3つの視点)

  • Day3:年末に起こりがちな3つの事例から、「つまずきやすいポイント」を具体的にイメージ

  • Day4:年末までに見直したい5つの対策(アカウント・バックアップ・メール・テレワーク・連絡体制)



もしまだ読み切れていない回があっても構いません。
Day5では、すべてを完璧に理解している前提ではなく、「読めた範囲の中で、自社にどう活かすか」に焦点を当てていきます。




ポイント:

サイバー対策は、「分厚いマニュアルを作ること」よりも、
「自社に合った、続けられるルールを1つずつ増やすこと」が大切です。




2. 「一度きりの対策」で終わらせないための3つの視点



年末に慌てて対策をしても、

来年同じことを繰り返してしまってはもったいないですよね。



「一度きりの対策」で終わらせないために、次の3つの視点を意識してみてください。



  • ① 毎年同じ時期に、同じテーマを振り返る

  • ② 一人の“がんばり”に依存しない仕組みにする

  • ③ 100点を目指さず、「去年より1歩前へ」を目標にする



たとえば、



  • 「年末は必ず、アカウントとバックアップだけは見直す」

  • 「経理担当だけでなく、社長ともう1人にもルールを共有しておく」

  • 「今年は“連絡体制”、来年は“テレワークルール”を整える」



といった形で、毎年の“テーマ”を決めておくと、現実的に続けやすくなります。





3. 年に1回の“サイバー健康診断”という発想



サイバーリスク対策は、健康診断に少し似ています。



日々の生活習慣も大事ですが、
年に1回、自分の体の状態をチェックし、



  • どこが問題なくて

  • どこに注意が必要で

  • どこを改善すると良さそうか



を整理することで、大きな病気の予防につながります。



サイバー対策も同じで、



  • アカウント管理

  • バックアップ

  • メール・請求書の操作

  • テレワーク・持ち出し機器

  • 緊急時の連絡体制



といった項目を、年に1回まとめてチェックする日を決めておくと、
「気づいたら数年間何も見直していなかった」という状況を防ぎやすくなります。



3-1. “サイバー健康診断デー”を決める



おすすめのタイミングは、次のような時期です。



  • 年末の繁忙期に入る前(例:11月〜12月初旬)

  • 決算や事業計画を見直すタイミング



「毎年11月の第○週は、サイバー対策の見直しをする」と決めてしまうのも1つの方法です。





4. 自社の「サイバーマイルール」を作る4ステップ



ここからは、実際に自社の“サイバーマイルール”を作るためのステップをご紹介します。



ステップ1:守りたいものをはっきりさせる



まずは、次の問いから始めてみてください。



  • 「もし止まると一番困るのは、どの仕事か?」

  • 「もし漏れると一番困るのは、どの情報か?」



たとえば、



  • 顧客の連絡先や契約情報

  • 売上・入金に関わるデータ

  • 自社独自のノウハウ資料



など、「守りたいもの」を箇条書きにしてみましょう。



ステップ2:どこに保存しているかを書き出す



守りたい情報が決まったら、次は保存場所です。



  • パソコン本体だけに保存しているのか

  • クラウドサービスに保存しているのか

  • 紙のファイルで残しているのか



「どの仕事の情報が、どこにあるのか」が見えるだけでも、
サイバーリスクを考える基盤が整ってきます。



ステップ3:起きてほしくない“最悪シナリオ”を1つだけ書いてみる



次に、あくまで仮の話として、



  • 「もしこのデータが消えてしまったら?」

  • 「もしこの情報が外に漏れてしまったら?」



という最悪シナリオを、それぞれ1つずつ書いてみましょう。



すべてのリスクを書き出す必要はありません。
「これだけは避けたい」というものに絞ることがポイントです。



ステップ4:それを防ぐ「マイルール」を1〜2個だけ決める



最後に、その最悪シナリオを防ぐために、



  • アカウント管理をどうするか

  • バックアップをどの頻度で取るか

  • メールのチェックポイントをどうするか



といった点を、「自社なりのルール」として1〜2個だけ決めてみてください。




例:

・顧客リストは、毎週金曜日にクラウドと外付けドライブにバックアップする。

・請求書メールの振込先が変わる場合は、必ず電話で確認する。

・退職者が出たら、その週のうちにアカウント停止を行う。



これが、自社の「サイバーマイルール」の第一歩になります。





5. 社内で共有するときの伝え方のコツ



サイバー対策は、経営者だけ・一部の担当者だけが知っていても機能しません。
とはいえ、いきなり難しい話をしても、なかなか定着しません。



社内で共有するときは、次のような順番を意識すると、受け入れてもらいやすくなります。



  1. まずは「なぜ必要なのか」を、事例や身近な話から共有する

  2. 次に、「今年はここだけ守ってほしい」というポイントを1〜2つに絞る

  3. 最後に、「迷ったときはここに相談してほしい」と相談窓口を伝える



特に年末は、みなさん忙しい時期です。
だからこそ、「あれもこれも」ではなく、「これだけは」に絞ってお願いすることが、
実は一番の近道になることが多いです。





6. 専門家への相談を考えるタイミング



最後に、どのようなタイミングで外部の専門家に相談すると良いかについても触れておきます。



たとえば、次のようなサインがある場合は、相談を検討する良いタイミングです。



  • 自社なりにルールを作ってみたが、「本当にこれで十分なのか」不安が残る

  • 取引先から、セキュリティに関するアンケートやチェックリストの回答を求められることが増えた

  • 過去に一度トラブルがあり、「次は絶対に防ぎたい」と感じている



逆に言えば、「何も決めていない状態」から相談に行くよりも、
この記事のチェックリストやマイルール案をもとに、「ここまでは考えました」と持ち込んだほうが、
具体的なアドバイスを得やすくなります。





まとめ・要約



  • 年末はサイバーリスクが高まる時期ですが、同時に「自社のサイバー対策を見直す良い機会」でもあります。

  • このシリーズでは、現状の整理・全体像・事例・具体的な対策を通じて、中小企業・個人事業主でも取り組みやすいステップを紹介してきました。

  • サイバー対策は一度きりではなく、年に1回の“サイバー健康診断”として、毎年少しずつ前進させていくことが現実的です。

  • 守りたいもの・保存場所・最悪シナリオを整理し、自社なりの「サイバーマイルール」を1〜2個ずつ増やしていくことで、無理なく強い体制に近づけます。

  • 自社だけで不安な場合は、まず社内での整理を行ったうえで、必要に応じて専門家に相談することで、より効果的な対策を検討できます。





FAQ




Q1. このシリーズの内容をすべて実行できそうにありません。それでも意味はありますか?


A. もちろん意味があります。

サイバー対策は「全部できなければ0点」という世界ではありません。
シリーズの中から1つでも「今年これだけはやる」と決めて実行できれば、
去年より確実に一歩前に進んでいると言えます。




Q2. 社長である自分があまりITに詳しくないのですが、それでも進められるでしょうか?


A. はい、大丈夫です。

このシリーズは、ITの専門知識がない方でも読み進められるように構成しています。
すべてを自分一人で理解しようとするのではなく、
「この記事のこの部分を一緒に考えてほしい」と社員や外部パートナーに共有しながら進める形でも問題ありません。




Q3. 来年以降も、この年末シリーズを活用する方法はありますか?


A. あります。

例えば、「毎年、Day4のチェックリストをベースに見直しを行う」「Day3の事例を朝礼で1つずつ共有する」など、
年末の恒例行事として組み込むことができます。
同じ内容を繰り返し確認することで、社内の意識や動きも少しずつ変わっていきます。





※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、すべての企業に対して完全な対応策を保証するものではありません。自社の状況に合わせて内容をご検討ください。







記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ


photo

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

iine
twitterfacebook_splinefacebook_sp
contact

Contact

私たちは、今日も笑顔で
お客様とのご縁をつなぎます。

ご質問やご相談など、
お気軽にお問い合わせ下さい。

電話でのお問い合わせtel0586-85-5138[受付時間]9:00〜17:00(平日)

メールでのお問い合わせ

LINEでのお問い合わせ