ブログ2025.10.31
規模別のビフォー/アフター事例
Day3:3つの実例で学ぶ——個人事業主・10名規模・30名規模のビフォー/アフター
はじめに
理論はシンプルでも、現場はそれぞれ事情が違います。今日は3つの典型ケースで、費用とリスクがどのように動くかを疑似体験します。数字は“実務でよく起こるレンジ”の目安としてお読みください。
目次
- ケースA:個人事業主(クリエイター/1名)
- ケースB:工務店(10名・現場多め)
- ケースC:EC運営(30名・情報資産多め)
- どの規模にも共通する“コア動作”
- まとめ
- FAQ(3問)
本文
ケースA:個人事業主(1名)
- Before:個人スマホ×1(個人名義)、自宅固定回線(個人名義)、無料ウイルス対策、バックアップ未整備。
- 課題:請求の混在、端末紛失時の業務停止、顧客データの扱いが曖昧。
- 対策:事業用eSIM追加、法人名義への移管、クラウドバックアップ、2段階認証、端末暗号化。
- After:月額はほぼ横ばいだが、ALEが大幅低下(紛失・停止の影響最小化)。確定申告の仕訳も明快に。
ケースB:工務店(10名・現場多め)
- Before:個人スマホで業務チャット、現場Wi-Fiはテザリング頼み、MDMなし、回線は拠点ごとにバラバラ。
- 課題:データ容量超過の追加購入、端末トラブル時の設定属人化、写真・図面の保全不十分。
- 対策:データシェアプランへ統合、MDM導入、固定回線に二段構成(メイン+モバイル冗長)を明確化、共有ストレージ標準化。
- After:通信費は▲10〜15%の目安、トラブル対応時間▲30%体感。現場停止のリスクが下がり、見込み損失も圧縮。
ケースC:EC運営(30名・情報資産多め)
- Before:旧プラン温存、個人向けセキュリティの混在、バックアップ・ログ管理が不統一、外部委託先との境界が曖昧。
- 課題:障害・攻撃時の切り分けが遅い、個人情報・決済データの扱いが不安。
- 対策:プラン刷新、SaaSのSSO+MFA標準化、EDR、SaaS監査ログ、バックアップ3-2-1、委託先の責任分界の明文化。
- After:月額はやや上昇するが、ALE大幅減と監査対応の即応性を獲得。取引先の信頼が向上。
共通する“コア動作”
- 棚卸し
- 名義・用途の切り分け
- プラン/設計の統一
- ルール化(最小限)
- 毎年更新
まとめ
- 規模により配分は変わるが、やることの順番は同じ。
- 低コスト化とリスク低減の“同時達成”は十分に可能。
FAQ(3問)
Q1. 追加のセキュリティ費が必要になるのでは?
A. 目的はTCO最小化です。費用が増えても、停止・事故の削減で全体最適になることがあります。
Q2. どの順番から着手すべき?
A. Day1で作った棚卸し→名義整理→プラン統一→最小限のルール化、の順です。
Q3. 小規模でもEDRは必要?
A. 顧客データや重要情報が端末にある場合は検討価値があります。代替としてOS標準機能+運用ルールで始める選択も妥当です。
記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ
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