BCM(回す仕組み)にする——忙しくても続く「点検の型」
はじめに
BCMって聞くと、難しそうに感じます。
でも本質はシンプルで、こうです。
「備えを“思い出す仕組み”を、経営の中に入れる」
つまり、気合いではなく、仕組みです。
BCMを一言で言うと
BCPが「計画」なら、BCMは「計画を含めて運用・改善していく仕組み」です。
…と言うと難しく見えますが、要は“定期点検”です。
ここで意識したいのは、完璧な管理ではありません。
忘れない仕掛けを作って、少しずつ良くしていくことです。
月10分で回る点検ルール(これだけでOK)
まずは「毎月10分」だけ確保します。
大事なのは、量よりも続くことです。
毎月:10分
- 連絡先の更新
- TOP3の確認
- 代替の動作確認(1個だけ)
ポイントは「毎月ぜんぶやらない」ことです。
毎月1個でいいと決めると、続きます。
たとえば今月は「連絡先」、来月は「代替ログイン確認」…といった具合に、
小さく回しながら、少しずつ強くしていきます。
年1回だけやる「軽い訓練」
本格的な訓練じゃなくてOKです。
おすすめは「連絡文テンプレの送信テスト」です。
やること(年1回)
- “緊急時の連絡”の下書きを作る
- 1年に1回、社内(または協力者)に送る想定で見直す
- 送れない/迷う箇所が出たら、そこを直す
訓練の目的は「ちゃんとできた」を作ることではなく、
迷うポイントを先に潰すことです。
“変化があったら更新”のトリガー(更新スイッチ)
次のどれかが起きたら、BCPも更新。
これを「更新スイッチ」として決めておくと、放置が減ります。
- 人:採用/退職/外注先変更
- 場所:移転/倉庫変更
- 道具:会計ソフト・顧客管理・クラウド変更
- 取引:主要取引先の変更
- お金:資金繰りがタイトになった
- 社会:災害・感染症・停電・サイバーのニュースが続く
「変化=更新」だけ覚えれば、形骸化は激減します。
まとめ+要約
- BCMは「備えを思い出す仕組み」を経営に入れること
- 月10分(連絡先/TOP3/代替確認)で十分回り始める
- 年1回の軽い訓練(連絡文テンプレ見直し)で実戦力が上がる
- 更新トリガーを決めると“放置”が起きにくい
FAQ(3問)
- Q1. 毎月は無理です…。
- A. “隔月”でもOKです。最初は頻度より「続く形」を優先しましょう。
- Q2. 訓練って、恥ずかしい・大げさに感じます。
- A. 大げさにしないのがコツです。「連絡文を見直す」だけでも立派な訓練です。
- Q3. どこまでやれば合格ですか?
- A. 合格は「緊急時に迷う時間が減っている」こと。毎回1つ改善できていれば十分です。
記事・相談担当者:井浪(いなみ):Amazon/Kindle 著者ページ









